que (キュー)
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これだと思える万年筆が1本あれば十分です

万年筆

上がセーラー万年筆の長刀研ぎ・下がシェーファーの鉄ペン

 

2019/12/10
文房具ってハマるよね~!!

 

萬年筆(以下、万年筆)を使ってみようと考えている方は、是非読んでみて下さい。

 

まず、万年筆は、何本も何本も必要ないです。これだと思える、1本があればそれで十分です。

 

私が万年筆を使い始めて、かれこれ12年程経ちました。当時、私の周りに万年筆を使っている人が、全くいませんでした。

 

当時は、ネットをあまり見てませんでしたので、カッコいいなから始まり、インクの入れ方などは本当に手探りでした。

 

使い始めは、筆圧なんて単語も知らず、ボールペンと同じと思い込んでいましたね。当時は、字を書いたりすることがあまりない、仕事をしてましたので万年筆の出番は日記のみでしたね。

 

ペン先は、鉄や金がある事なんて全く知らないぐらい・・・ 超初心者でした。

 

初めの1本目は、お祝いに頂いた『シェーファー』の鉄ペンでした。万年筆の記事を書こうと思い、当時から毎日書いている日記を見てみると、強烈な筆圧で書いていたことがわかり、とてもビックリしました。

 

紙の裏を触るとボコボコになっていたので、かなり筆圧が強かったみたいです。

 

今思うと、鉄ペンだから壊れなかったのかな?? 本当にビックリ。最近は出番が少し減りましたが、今でも現役です。

 

使い始めて数年間は、パイロットの黒インクしか使っていませんでした。2~3年したあたりから、ブルーブラックのインクに興味をもつようになり、近所の文房具店では、取扱いが無かったので大阪梅田にある、某文房具店に購入に行きました。

 

ここで始めて出会ったと、言っても過言ではないぐらい、万年筆の種類の多さ、インクの種類の多さを知りました。

 

当時の店員さんに、いろいろなアドバイスやメンテの仕方などを教わり、いろいろと試してみるうちに、気が付いたら完全にハマっていましたね。

 

店員さんがうまかったのか?

 

抵抗も無く、ス~と入っていった感じです。筆圧があまりいらない理由(毛細管現象)など、いろいろと教えてくれました。

 

その方も、文房具店の店員さんだけあって、色々な万年筆を使っておられました。いろいろと試していくうちに、増えていったとのことでした。

 

今では、これだと思った1本をほぼ愛用しているとのこと。店員的には、いろいろな万年筆を買ってもらわないといけないが、個人的にはこれだと思える万年筆が1~2本あれば十分過ぎると思うと言ってましたね。

 

とても親切な店員さんです。試し書きを見てもらい、『今は筆圧が強いので、もう少しソフトに扱えるようになったら、金ペンにチャレンジしてみると良い』と言われたことを覚えています。

 

それから、暇があれば字を書くようになりましたね。漢字って何回も書いていると、何か変な感じに見えてくるのは、私だけ?

 

さ~心も決まり、金ペンにチャレンジしようと思い、あの店員さんの所に行きました。

 

その頃ネットでは、パイロットのナミキファルコン(日本ではエラボー)が、ブーム?だったのかよく分かりませんが、よく取り上げられていました。

 

気になっていたので、エラボーにしようかと考えていると言うと、店員さんに『ネット見たの?』と聞かれたので、見たままを伝えると『やめとき』と即答されました。

 

どうしてもというなら止めないけど、真似したら、恐らく1週間持たずに壊れると思うと、止められましたね。どうしても試したいなら、Gペンとかコミックペンで遊びと言われ、断念をしました。

 

ソフトなペン先は、筆圧の緩い人向け・・・そこまで言われると、怖いのでやめです。

 

安いものでは無いので、すぐに壊れると落ち込んでしまいます。

 

私の用途(この頃は、お客さんに直筆の手紙をよく書くようになっていました)ので、手紙と日記がメインで、手紙は目上の方やお客さんがメインと伝えると、それならばと、セーラー万年筆の長刀研ぎを進められました。

 

手紙と日記なら、字幅は中字~太字が良いと言われました。『売り物ではないけど、試し書き用に隠してあるから、書いてみる?』???

 

何を言っているのか? 初めはわかりませんでした。

 

もったいぶるな~と思いつつも、お願いしますです。長刀研ぎは、セーラー万年筆の特殊ペン先で、筆記の角度で字幅が変化する万年筆です。立てると細く寝かすと太くなる21金のペン先です。

 

特殊なペン先なので、しばらく練習が必要と言われましたが、字幅を決めかねていた私には、ドンピシャりでした。

 

問題は、売り物ではないこと!!よく聞くと、ひとつひとつ職人さんの手作りで、生産が追い付かないので、受注を中止しているとのこと。
いまは、受注再開の予定もないので、いつ手に入るかも、全くわからない状況と言われました。

 

この店員さん、とても親切ですが、この時ばかりは思いましたね!! 親切すぎるやろってね・・・

 

これだけ気に入らせといて、いつになるかわからないとか、この人、物売りマジシャンかと思わされましたね。強烈なテクニックですよね!!

 

もちろん、受注再開の目処が付いたら、連絡を頂けるとのことでしたので、丁重にお願いをして帰ってきましたよ!

 

それから、1年位待っていたような記憶ですが、受注再開の連絡があり、それから1~2ヶ月位で手に入った感じでしたね。

 

これだけ待たされると、何だかすごいものを手に入れたような気がします。

 

初めは、これだけ待たされて、こんなに使いにくい万年筆は、無しやろ~って思うぐらい、使うのが難しかったです。

 

ペンクリニックにも行きましたが、ペンドクターは、見るだけで何もしてくれません!! ですが、調整の代わりにアドバイスをくれました。

 

『長刀研ぎは特殊でペンポイントが大きく、使いこなすのに3代は掛かると言われているぐらい、長持ちのするペンなので、自分になじむまで、何回も何回も使ってみて』とのアドバイスでした。

 

それからは、何かにつけて使っています。最近では、慣れたのか? とても字を書くのが楽しみになり、手放す事が出来ない大切な萬年筆となっています。

 

あの店員さんのおかげなのか? 無駄遣いすることなく、これだと思える1本にたどり着けることが出来たと思う。

 

でも、非常に残念なことに、字に味は出まくりですが、いっこうに字がうまくなりませんね。もっと練習しようと、日々思い続けています。

 

2019年12月の記事作成時点で販売されている、セーラー万年筆の長刀研ぎなどの特殊ペンの、デザインは変更されていますのでご注意下さい。

 

それでは、また次回!!

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